新体連全国大会予選通過!
こんにちは!
高田馬場の大村です。
昨日は試合でした。
新体連の年代別(30代)の団体戦で藤井コーチとチームの仲間と3人で出場しました。
年代別の団体戦は変わっていて、1ダブルス2シングルス3シングルスの2点先取なんですよね。
そしてダブルスに出た選手は2番シングルスには出れないルールになっています。
昨日は無事準優勝で全国大会への切符を獲得しました^^
本戦は1月に名古屋であります。
久しぶりの名古屋で団体戦の全国大会なので楽しみです^^
新体連の試合はボールがTSPで統一されています。
普段はニッタクのボールで練習しているので、TSPのボールはかなり勝手が違うので苦労しました。
全日本選手権はボールが統一されるのでいいですが、その他の試合は全国大会から町のオープン戦まで主催者がボールを決めたり、じゃんけんで使うボールを選んだりするので、出場する側はそれも良く考えないとですね。
以前にも各メーカーのボールの違いは言った気がしますが、時間が経ちだいぶ環境も変わってきたので少しだけ僕が感じる違いを。
・ニッタク
1.ボールの跳ね方が比較的均一で上回転のラリーがやりやすい
2.がしかし回転は少しかかりにくい
3.そのため下回転のボールは持ち上げにくい
4.よく跳ねるのでスピードは速い
・TSP
1.少し跳ね方にムラがある(製造時期によって差がある)
2.回転がかかりやすい
3.下回転のボールはあげやすい
4.あまり跳ねないのでスピードは遅い
(下回転もかけやすく、攻撃のボールは遅くなるのでカットマンにはこちらの方が有利かと思います)
簡単に言うと以上のような違いを感じます。
ニッタクのボールを使う場合は跳ね方も綺麗ですし、打てば速いボールが出るのでどんどん攻撃していっていいと思います。(当然ミスしないことが前提です)
逆にTSPのボールはバウンドが変化しやすいので大振りすると空振りや当たりそこないになりやすく、慎重に打つ必要があります。
がしかし、回転はかかりやすいのでループドライブは有効な攻撃になると思います。
またボールが止まりやすいのでストップなど台上はやりやすいです。
結局は慣れの問題かと思いますが、自分にとってはニッタクの方がはるかにやりやすいので昨日の試合やその前のTSPのボールを使った練習はかなり苦労しました( ´Д` )
その他のメーカーのボールに関してはまた後日にしようかと思いますが、だいたいニッタク以外のボールはTSPに近いかと思います。
また製造した時期によってもボールの精度にかなりの違いがあるので、比較的最近製造されたボールは質がよくなっていると思います。
TSPもシームレスのボールを出しており、全国大会はそっちでやると思うとのことなので安心しました。
シームレスの方がボールのブレが少ない印象なので^^
使う用具の中でも特にメインであるボールやラケット、強いて言えば台までメーカーによってかなり差があるスポーツというのも珍しいですよね。
それが卓球の面白さであり難しさでしょうか。
来週もまた大事な試合が控えているので引き続き練習頑張りたいと思います!
それでは今日はこのあたりで。
大村拓己
卓球三昧高田馬場店
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2017年8月11日 8:49 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月11日 2:00 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月9日 8:56 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月9日 2:17 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月9日 10:38 AM
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藤井 領一 より:
2017年8月7日 10:52 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月7日 5:28 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月7日 1:34 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月5日 1:02 PM
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藤井 領一 より:
2017年8月4日 9:54 AM
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カットと言えば、誰しも台から離れて(中陣で)大きなスイングの下回転系カットを思い浮かべると思います。
中陣カットは通常、ボールがバウンド後頂点を過ぎて下降中の打ちやすい打球点でカットします。
台から離れているため時間的にやや余裕があり、低めの打点でやや上向きに打ち返すためやりやすい。
それに比べ、シェイクの前陣カット/台上カットは技術的にもやや難しい。
現状、主戦型の選手や指導者がほとんど見受けられませんが、以下にポイントをまとめました。
1.前陣カット
打球点:ライジング(頂点の少し前が目安)
ボールが台にバウンド後跳ね上がってきた頂点の少し前の辺りでボールを捉え、やや下向きに打ちおろす様に下回転系カットで打球します。
頂点の少し前の高い打点でラケット面を被せてやや下向きに下回転系カットで打ち返すため難しい。
前陣の場合、動いたりテイクバックする十分な時間がないため、ボール側の足を打ちやすい距離だけ踏み出すと同時に通常の後ろのカットよりもコンパクトなスイングでカットします。
2.台上カット(カットショート)
打球点:ネットの高さ位が目安(台上10〜20cm位)
ボールが台にバウンドして直ぐを捉え、カットブロックで横下回転系で切って打ち返します。
ショートバウンドのラケットの合わせやすさを利用し、タイミング良く安定性を重視して返球します。
ラケットが台に当たらない軌道で、構えた所から打球点へぴったりのタイミングで一直線にラケットを出してカットで切って返します。
〜まとめ〜
中陣カットに比べ前陣カット/台上カットはより小さなスイングで相手のボールを利用してタイミング良くカットすることが大切です。
カットの安定性を高めるため、バウンドを合わせにくいハーフバウンドの打球点はなるべく避け、その前(台上カット)/後(前陣カット)で打球した方がミスが減ります。
実戦で使えるレベルの技術を身に付ければ、カット主戦型でない他の前陣攻撃/攻守型の選手も相手にドライブ等で攻められた時に守りつつ切ったボールを相手に打たせる返球が可能になります。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
>ニッタクのボールを使う場合は跳ね方も綺麗ですし、打てば速いボールが出るのでどんどん攻撃していっていいと思います。(当然ミスしないことが前提です)
>結局は慣れの問題かと思いますが、自分にとってはニッタクの方がはるかにやりやすい
1.ニッタクのボールを使う場合は跳ね方も綺麗です
これは全く同感です。
ニッタクのボールはイレギュラーが少ないため、バウンド直後で打てば基本的にニッタクのボールは返しやすい。
基本的にと限定した理由は、思いっきり強く下回転で切った短い緩いサーブは、バウンド前後に急激に止まります。
ボールがバウンド後真上に上がってネット(相手側)にUターンする様に戻って行くため、自分から遠ざかっていくボールを追っかけてレシーブする感じになり打ちにくく、ミスが多くなります。
2.打てば速いボールが出るのでどんどん攻撃していっていいと思います。(当然ミスしないことが前提です)
これは相手のボールによりけり(ボールにより天と地の差がある)と思います。
ニッタクのボールは極端な止まり方をするため、回転のかかったボールであれ、ナックルであれ、空気抵抗で失速すると回転や重力の影響により不意に軌道が激しく変化することがあります。
上記のプラボールの性質に着目して利用する戦術が「ボールに変化を付けて相手に打たせる戦術」で、日本は今まさにこの対応に苦しんでいると認識しています。
ニッタクのボールはとても止まりやすく、切れたボールが空中で止まってしまうと、回転と重力の影響で軌道が変化が激しかったり曲がる方向が読みにくかったりするため、チャンスボールと勘違いして強く打って攻撃しにいくと空振りや当たり損ないが多くなります。(ミスしない事が難しい。)
3.結局は慣れの問題かと思いますが、自分にとってはニッタクの方がはるかにやりやすい。
ニッタクのボールはバウンド後の跳ね方が規則的というやりやすさと、失速しやすく止まりやすいというやりさすさ/やりにくさの両面の性質があるため、一概にどちらとは言えないと思います。
ニッタクボールの失速しやすく止まりやすいという性質を利用して、回転が読みにくく紛らわしい打ち方でわざと相手が打ちミスしやすいボールばかり送ってくる相手の場合、やりにくくなります。
慣れの問題をクリアするのは容易ですが、相手(技術・戦術)の問題をクリアするのは難しい。
〜まとめ〜
「相手に打たせる戦術」はブラボールの失速(変化)しやすい性質とボールを引きつけてタメて打つドライブ打法を逆に利用し、相手の打ちミスを誘うことが戦術の骨子です。
対応策としては大村コーチご指摘の慎重に打つ気持ち&打ち方と、ボールが手元で激しく変化する前(ボールに未だ勢いがあり軌道が安定しているうち)に打つ(打球点)が焦点になると思います。
上記は私見です。
下記ノーテイクバック打法は今は未だあまり知られておらず、相手が容易に真似ができない(コピーを作りにくい)難易度が高い打法であるため、秘策として使える可能性があります。
ノーテイクバック打法は攻撃的な打法でありながら、相手の以下の様な戦術にも対応できます。
1.攻撃中心の戦術
ノーテイクバック打法は構えた状態から直ぐに打てる分ボールを引きつけて打つことができます。
そのため、ミスしにくく守備やカウンターもしやすいため、相手の攻撃中心の戦略を守って防いだり逆手に取って反撃しやすくなります。
2.相手に打たせる戦術
回転に変化を付けて相手に打たせる戦術に対しては、ハーフバウンドの打球点で強く打ち返すと回転(量)の読みづらいボールの場合バウンドを合わせて打つのが難しく、ミスが多くなります。
ノーテイクバック打法は相手の打たせるボールに対してバウンド直後の早い打点で打つのと跳ね上がり後の高い打点で打つ複数の選択肢があるため、打ちやすい打点を瞬時に判断できれば対応しやすい。
3.後の先の戦術
上記2の戦術に関連して、相手に打たせたボールを後の先(返し技)でカウンターを狙う相手の戦術に対してはノーテイクバック打法は、ダブルカウンター(相手のカウンターをさらにカウンター)で返す、または攻撃を守って防ぎつつ切ったボールを返して相手に打たせることで対応できます。
〜まとめ〜
上記の様に相手の技術や戦術のレベルが高い場合、早い打点のノーテイクバック打法だけでなく、相手の技術や戦術を逆手に取れる対応力を総合的に高める必要があります。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
前陣同士で早い打点で速いラリーをする場合、自分の打球後すぐ(約0.5秒以内)に返球されて来たボールを打たないといけないため、大きなスイングで打球していると間に合わなくなります。
早い打点で速いラリーを安定して続けるコツは、体とスイングの動きを小さくスムーズに、かつ効率的に最大限に使うことが大切です。
特にバウンド直後の早い打点で打つ場合、ノーテイクバック打法を使うと早いピッチの両ハンドのラリーに対応できます。
■ノーテイクバック打法の打ち方
構えた位置から打球点へラケットを直線最短距離ではなく、少し後方へ曲がりを持たせた軌道でスイングして打球します。(テイクバックのバックスイングを打球スイングに取り込んで含めた打ち方)
速いノーテイクバックのスイングだと打球する迄の時間は直線的に打球点へラケットを出す場合とほとんど変わらないのですが、スイングの軌道を少し後ろへ膨らませることで、ラケットを後ろへ小さくテイクバックした感覚とタメを作ることにより、タイミングとパワー等の調節をします。
■練習方法
ノーテイクバック打法で打つには、小さなテイクバックでコンパクトにスイングできることと、小さなテイクバックでタメを作る感覚(イメージ)を持てることが前提です。
最初は遅めのボールを球出ししてもらい、構えた位置から打球点へ後方へやや大きく膨らました軌道で打球した方が、ラケットを引いてタメを作る感覚(実際には引かない)で打ちやすいと思います。
慣れて来たら球出しのボールを少しずつ速くしてもらい、打球点までの後方への膨らまし方を少しずつ小さく滑らかな軌道にしていきます。
(全体的に円を描くスイングを前提にしているため、スイングの円周程度に曲がる軌道になればOK)
構えた位置から打球点まで円を描く様に後方へ膨らませる軌道のスイングで、テイクバックとタメの感覚を持って、コントロールよく強く打てる様になればOKです。
〜まとめ〜
台に近い前陣同士の速いラリーではノーテイクバック打法は安定感と対応力を高めますが、テイクバックの感覚やイメージを利用して少しの後方へ膨らむスイング軌道に同じ効果を持たせるスイング技術を必要とするため、難易度の高い打ち方と言えます。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
卓球のラリーをしている際、イレギューラーバウンドや打球前に急に変化する緩い切れたボールは普通に強く打とうとするとミスしやすい。
軌道が急に変わるボールは打球前のボールの見切りのタイミングを遅くすると打ちやすくなります。
普通に強く打つ時は、ラケットを後ろ(下方)にしっかり引きバックスイングが大きい分、やや早めのタイミングでボールの軌道を見切ってスイングを開始することになります。
そのため、ボールの軌道が手元で急に曲がったり落ちたりすると既にラケットを振り始めているためボールの変化に対応できず空振りや打ち損ないが多くなりがちです。
打球前にボールの軌道を予測して見切ることは大切ですが、ボールは毎回微妙に違う動きをするため予測や勘に頼り過ぎず確実に打てるところまで実際のボールの動きを見て打つこともまた大切です。
ボールの見切りを遅くし(=確実に打てるところまでボールを見る)、コンパクトなスイングで打つ(=ラケットを後ろに引き過ぎない)と打ちミスは減り、コントロールも安定しやすくなります。
この様な慎重で小振りな打ち方をすると「ミスは減るがスイングのパワーが落ちる」ことを心配される方がおられるかもしれません。
しかし、スイングテクニックを駆使すれば、コンパクトなスイングでもパワーを出すことができます。
それは、体幹を使って打つことと反動を使ってスイングを加速することです。
■体幹を使って打つ
やり方がわからない方は打球時に利き腕の脇腹に少し力を入れてコンパクトにスイングすれば体幹を使って打つイメージが掴めると思います。(上体の捻りや動きではなく体の根幹の力を引き出す。)
打球時にお腹の辺りの筋肉を使って打とうとすると、その周辺(胸〜腰)の筋肉もバランスよく動員されるため、体の中心の力を使って打つことができます。
腕の力に頼る大きなスイングをすると、ボールの見切りが早くなりスイングのブレが大きくなったり手や腕に余計な力が入りやすいため、ミスしやすく続けて打ちにくい。
体幹を使って打つと腕に余計や力が入らず打球の前後に体の軸がブレにくいためコントロールが安定しやすく、慣れると強いボールも打てると思います。
■反動やリズムを使ってスイングを加速する
打球のタイミングに合わせてラケットを小さく引き、ラケットを引く時の反動と足を踏み込む時のリズムを使って初速を出し、斜め前へ加速する様にスイングするとコンパクトなスイングでもパワーを出しやすくなります。
→反動やリズムの力を効率的に引き出すためには、タイミングをぴったり合わせることが大事
〜まとめ〜
腕の力に頼り過ぎず、体幹や反動等のスイングテクニックを合わせて使う方がスイングのバランスや対応力が増し安定すると思います。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
卓球のミスの原因に前提となる認識相違や前提となる認識に対する調節ミスがあります。
相手サーブのレシーブ対応の例で説明しますと、
1.相手が下回転サーブを出した様に見えた。(推量)
2.サーブの下回転量を推量し、ネットしない様ラケット面を少し上を向ける様角度を調節した。(勘)
3.上記の前提でレシーブしてみた。結果は?
上記の例の場合、レシーブの前提となる相手のサーブの回転がそもそも見た目からの推量(本当は
ナックルや上回転かもしれない)で、さらにその推量に基づいてレシーブ時のラケット面を勘で角度調節している。(勘によるラケット面の角度調節が過大になったり過小になる可能性があります。)
この様に打球動作前に推量や勘の前提が重なると、たとえその前提通りにレシーブしても、そもそも前提(回転量)を読み違えているとミスになりやすい。
相手がサーブが巧いと単なる自分の見間違えではなく、フェイクモーションで騙されたり、相手のフォームから全く回転が読めない場合も多いと思います。
わざと見間違えやすくプレーするのが巧い相手の場合、読み違いによるミスを減らすのは難しい。
そのため過度に自分の読み(推量や勘)に頼らないやり方を身に付けておくことが大切だと思います。
ラリーでもわかりにくく回転に変化を付けるのが巧い相手の場合、瞬時に全てのボールの回転(量)を見抜いて対応して打つのは至難の技です。
この様な場合は相手のボールの回転が正確にわからなくても返球できる方法、例えば相手の回転の影響を受けにくい打ち方や相手の回転を上書きする打ち方等を日頃から練習しておくことが大切です。
(打ち方だけで対応できない場合、自分の回転のかけ方、返球速度や角度、打球点や組み立てから変えることも選択肢として準備しておくと対応力が高まります。)
上記は私見です。
卓球のボールの打ち方には、ドライブ、カット(ツッツキ)、ミート打ち、スマッシュ、プッシュ、ブロック等があり、さらに回転方向やスイングの仕方の違いにより打ち方は多種多様にあります。
表ソフトや粒高の場合、ナックルの変化が出やすく誰でもすぐにできる様になるため、ミート打ち、スマッシュ、プッシュの様なラケット面を相手コートに入る角度に合わせてボールを前に弾いて打ち出す打ち方を人に勧められることが多いかと思います。
表ソフトや粒高の場合、ナックル気味に前に弾くミート打ちやプッシュ系の打ち方が良いのか、少し擦って回転をかける打ち方が良いのか指導者やユーザにとっては悩ましい問題かもしれません。
練習で両方試すと簡単に結論が出る様な気がしますが、ミスの原因が特定できない事が多く優劣の差が微妙であるため、どちらの打ち方が良い/悪いと断定するのは簡単ではないと思います。
個々の卓球用具(ラバー、ラケット、ボール)にもよるので、一番簡単に確認する方法は自分のラケットを使って卓球ボールで玉突きをすれば大凡のことがわかります。
■テスト(玉突き)
1.ナックル気味に弾く様に真上に打ち上げる。
2.ボールを擦って軽く回転をかけて真上に打ち上げる。
ほぼ同じ条件下のテストのため、同じ人が統計的な評価ができる回数やってコントロールしやすい方が少なくともそのラバーでそのボールに対しては安定性が良い打ち方と言えます。
私は幾つかの表ソフトと粒高で玉突きのテストをし、一般的には以下の傾向を確認しました。
1.ナックル気味に弾く様に真上に打ち上げる。
表ソフトは真上に上げようとしてもラバーの凹凸や僅かな回転の影響でボールが少しあちこち行きやすい。粒高は表ソフトよりも比較的安定してまっすぐ上に上がるラバーが多い。(ラバーによります)
2.軽く擦りボールに回転をかけて真上に打ち上げる。
表ソフトも打球時に軽く擦るとラバーの凹凸や回転の影響が打ち消され、若干コントロールしやすくなります。打球時に軽く擦ると表ソフトと粒高のコントロールしやすさの差が小さくなります。
〜まとめ〜
玉突きは簡単にできるテストですしボールタッチも良くなるので一度ご自分で試されることをお勧めします。(所定条件下ですが、ラバーや打ち方によりコントロールしやすさの違いを体感できます。)
私は上記のテストや今迄の経験で、表ソフトや粒高のミート打ちやプッシュ系の弾く打ち方は(特にスマッシュ性のボールを打った時に滑りやすく)安定性が良くないと感じています。
表ソフトも粒高も特に速いボールを打つ時は、軽く擦って回転をかけた(粒を一様に同じ方向に倒した)方が狙った方向にボールを打ち出しやすく、軌道が少し曲がるため安定性が良くなります。
(ラバーの摩擦係数が小さいため、速く擦り過ぎると空滑りしやすい。ややゆっくり擦る方が良い。)
表ソフトや粒高は回転をかけるのに適していないラバーと考えられがちですが、実際に打ってみると回転をかけて打たないとコントロールが安定しないと感じます。→擦った方が軌道が安定します。
表ソフトのミート打ちやプッシュは打ちやすくコースも狙いやすいので、ついやりたくなりますが、使う場合は決定力や効果とリスクや安定性を総合的に評価した上で使われた方が良いと思います。
上記は私見です。
卓球に限らずラケットやバットでボールを打つ場合、主に自分の力で打つ打ち方と自分の力はあまり使わずタイミングで打つ打ち方があります。(後者は力のない人や粒ラバーの人に向いています。)
タイミングで打つ打ち方は、自分の力は抜く感じ(力まない)でボールの勢いやスイングの遠心力や位置エネルギー、反動やリズム等、自分以外の物理的な力(外力)を主に利用して打ちます。
そのため、それらの外的な力が最大限利用できる様に打球点やスイングに気を付ける必要があります。
1.打球点
バウンド直後の早い打点が最もタイミングが取りやすく、ボールの速度や回転を利用しやすい。
そのためにはレシーブや多球練習等でバウンド直後でタイミングで打球し、ソフトなボールタッチでコースを狙って返す練習が必要です。(バウンド直後のストップやブロック練習が基本)
2.スイング
打点が早い場合、通常よりも前の低い打球点になることが多く、遠心力や位置エネルギーを利用できるスイングを重視する場合、体の前で円を描く様なスイング(スイングの先端の少し前で打球)が適していると思います。
ラケットが円の軌道を描くスイングの場合、加速度は円の中心(利き腕の肩が起点)へ働きます。
原理的にはラケットを自分の体の方へ引く力でラケットの進行方向の運動エネルギーと打球時にボールが円のスイングから受ける遠心力によりボールに回転をかけて前方へ飛ばします。
(ボールを強く前へ押さなくても円のスイングによる力で程よく強いボールが前へ飛んで行きます。)
3.タイミング
バウンド直後の早い打点ではラケット(スイング)や足をボール側へ出すタイミングがぴったり合っていないと(僅かに早過ぎても遅過ぎても)力や角度が合わずうまく返球できません。
早い打点で打つ場合テイクバックは小さいか全くしないコンパクトなスイングが適しているのですが、外力を利用してコントロールを安定させるには1/100秒単位のタイミングの精度が求められます。
それゆえ構えた状態で一瞬タメて常に最適なタイミングでスイングを始められる対応能力が必要です。
〜まとめ〜
自分の力で打つ打ち方とタイミングで打つ打ち方ともそれぞれ長所と短所(やりやすさと難しさ)がありますが、両方の打ち方ができて状況により使い分けられると戦術の幅(対応力)が広がります。
やや難しいですが、打点やスイングをうまく調節すれば上記2つ(自分の力とタイミングの外力)をミックスした打ち方も可能です。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
最近テニスの指導者のブログ等の発言を見ると、打球前にラケットを引くこと(テイクバック)について世界的に否定的な論調一色になってきた感じがします。
以前はラケットを大きく引くと強くは打ちやすいが、振り遅れたり打ちミスが多くなるためトータル的にマイナスという見解が主流でしたが、最近はラケットを大きく引いて打つと逆に力が入りにくく強く打ちにくい、つまり何のメリットもなく弊害があるだけという見解に変わってきた様に思います。
卓球はテニスよりも近い距離で短時間でラリーを打ち合う競技で、ボールが軽い割に空気抵抗が大きいため回転の影響による軌道の変化が大きく、大きなスイングで強く打つことよりも慎重に確実に打つことをが優先されるべきと考えます。(当然ですが、強く打つ以前にミスしないことが前提)
過去の経験は一旦忘れて、改めて真っ白な目で卓球というスポーツを見た場合、ボールが頂点を過ぎて少し失速して落ちたり変化しやすい打点でラケットを下後方に大きく引いて(タメて)ラケットを斜め上前方へ速く振り上げるスイング(ドライブ)はやや確率の悪い(ミスしやすい)打法に映ります。
(最近の見解はラケットを引き過ぎると腕の振りに頼るスイングになり、手打ちになりやすい。)
プラボールの軌道の変化に対して慎重に打つのであれば、ラケットは小さく引き(体の横のラインから後ろへは引かない)、そこから加速して振り切るスイングの方が安定性は優りますし、体を使ってスイングすればパワーも引けを取らないと思います。
さらにこの考え方を押し進めれば、ラケットを引かない(ノーテイクバック)で構えから打球点までのスイング軌道をバックスイングとして加速し、コンパクトに振り切る打ち方の方が安定性と球速&回転を両立しやすいと考えます。(振り切るスイング技術や体の使い方が必要なため練習は必要)
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
ブラスティックボールになり、打球後空気抵抗でやや失速する様になりましたが、逆にボールの回転が強い時の曲がり方や止まる時の落ち方は以前よりもきつくなった様に感じます。
試合で相手の切った短いストップがネット際で止まって相手の方へ戻ったり、緩い切れたボールの落ち際を強くドライブしようとした時にボールが打球直前で急に落ちたり横に曲がって空振りや打ちミスをした経験は誰しもおありかと想像します。
プラボールの僅かに増した空気抵抗は球威が落ちて攻撃には通常マイナスに影響しますが、現代卓球ではこのボールが止まりやすく大きく曲がりやすい性質を逆に利用した戦術が有効であると考えます。
以下に基本的な攻め方(Basic Strategy)と、それに適した有効なやり方をまとめました。
■Basic Strategy
前陣に構え、相手を前後、左右、対角に揺さぶって崩します。
■攻め方
相手コートの四隅とサイドライン際の厳しいコースを狙って攻めます。
コース取り:左右のコーナー際(サイドを切るボールならなお良い)と左右のネット際に散らす。
■打点
バウンドして直ぐの早い打点
(打球点が早いほど相手が対応する時間が少なくなり角度を付けやすく、相手が崩れやすくなります。)
■打法
ラケットの先端をやや下に向けて打つ打法
(自然体の姿勢でバウンド直後で打ちやすく、バウンド直後でラケットのやや先の方に当てやすい。)
具体例:リフト系のカーブ/シュートドライブ、チキータ、ミュータ(横回転系の打法)
■ボールの速度
低〜中速度 (外すリスクがあるため、基本的に強打はしない)
■ボールの回転
前後の揺さぶり:上または下回転系(相手を前に呼ぶ時は下回転系、相手を下げる時は上回転系)
左右の揺さぶり:横回転系(相手から遠ざかる方向の横回転で相手を左右の台の外に振り回す)
※打球点がバウンド直後の場合、台が障害になるため、横回転系の方がやや打ちやすい。
〜まとめ〜
プラボールの失速による止まる、曲がる性質を利用するため、強めの回転をかけて速く打ち過ぎない様に軌道の安定性を考慮して打球します。
(確実に決められるボール以外は)強打せず、相手が返しにくい方向に回転をかけて軽打しコースを狙って相手を揺さぶって連打で崩します。
→ボールの球威で打ち勝つのではなく、切れ(止まりや曲がり)で相手を崩す安定性重視の考え方
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。