動作の説明は誤解を生む?
こんにちは。
卓球三昧の藤井です。
最近、改めて動作を説明するのはとても難しいと感じます。
生徒さんに動作を説明するのにあたり、上手い人の動作を見て言葉に落すケースと、自分自身の動作を頭で思い描いて言葉に落すケースがあります。
前者はYouTubeや全日本選手権等で上級者の動作を見た場合を指します。しかし、傍目から見て腕を前に振っているのか、後ろに振っているのか、言葉に落すのはとても難しいと感じます。
また、後者は長年練習してきた中で体得した自分自身の感覚を言葉で表現するケースです。すでにドライブができる人は「リラックスして打球してください」と言いがちですが、本当に全身リラックスしてしまっては力が加わらず回転がかかりません。自分の感覚を直接言葉にすると実は違った表現になる可能性があります。
上記の2つのケースどちらかに偏ってしまうと、誤解を生みかねないために、トップ選手の動作を自分で練習し、納得した上で言葉に落とすようにしています。卓球を20年以上続けていますが、動作をしっかりと理解して動けるようになったのはここ2,3年と感じます。同時に現役時代に、全く卓球を理解しないでやっていたと痛感します。
しっかりと理解して練習すれば、卓球は何歳からでも上達する数少ないスポーツだと思います。自分の目標に向かって頑張ってください^^
藤井
卓球三昧
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2017年6月16日 6:41 PM
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藤井 領一 より:
2017年6月12日 9:38 AM
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藤井 領一 より:
2017年5月12日 2:02 PM
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藤井 領一 より:
2017年5月1日 6:39 PM
2014年から導入されたブラスティックボールですが、その功績やいかに。
巨額の費用をかけて開発し導入されたプラボールですが、その特徴と移行による気づきを纏めました。
■特徴
1.ボールの材質が変わったため、表面が滑りやすくなった。→やや回転をかけにくくなった。
2.直径が僅かに大きいため、空気抵抗が増加→ボールが大きく失速する。(球速がやや落ちた)
■気づき
1.ドライブはやや上回転をかけにくくなり、やや球速も落ちた。→ラリーが長く続くようになった。
2.回転と球速がやや落ちたため、サーブのレシーブミスが減った。→3球目以降のラリーが増えた。
3.上回転系以外の回転(横回転系など)が見直された。→チキータ等の横回転系技術が注目された。
4.球速の低下を補うためスマッシュ系技術が見直された。→少し回転をかけて安定性向上を図る。
5.カット、ツッツキ、ストップなど(下回転系や緩い)ボールは特に失速し(止まり)やすい。
6.失速を避けるため前陣の早い打点の卓球が注目された。→ライジングカウンター技術が注目された。
〜まとめ〜
上記の中には既にセルロイドボールに潜んでいた要因もありますが、プラボールへの移行に伴い見える(顕在)化し、私達に気づきを与えてくれた(功績がある)と思います。
移行の影響が(先進的な)プレースタイルの変化につながったものとしては上記6が挙げられます。
ボールの特性の変化が卓球にどのような変化を及ぼしたかを理解する助けになれば幸甚です。
上記は私見です。
スポーツ(特にアスリートレベル)はそもそもハイレベルなことをやっているので、難易度の高いこと(技術)であればあるほど動作を言葉で説明するだけでできるようになるのは難しいと思います。
ある技術(技)のできない生徒さんに初めてその技を教える手法としては、生徒さんに対して
1.自分(コーチ)がやって見せる(実演)
2.その技ができる選手の演技を見させる(観戦)
3.動作を言葉で説明する(説明)
ある程度高度な技術は細かく見ると多くの要素が絡み合ってバランスしているため動作を言葉で説明するだけではイメージすら正確に伝えるのは難しいと思います。(人により言葉の解釈が違うため)
一般的には、上記1または2のいずれかは必須で補助的に3の言葉の説明を加える手法が有効だと思います。
生徒さんや選手の立場からすると、コーチの言葉の説明だけでわかろうと固執せず、実演であれ録画であれ実際に技を見せてもらう事が大切です。(実際に見れば一目瞭然に技のイメージが掴めます)
また将来トップを狙える位才能のある選手の場合は自分(コーチ)や他の選手よりこの選手の方が上(もう他の人が教えることがなくなった)と思ったら、新しい技術の実演も観戦もできないので、選手自身に新しい技術(技)を考えさせるのが良いと思います。
(コーチも一緒に考えても良いですが、このレベルになると選手の発想の方が上をいきます。)
「百聞は一見に如かず」とよく言われますが、スポーツという複雑に動作を連携させて体を動かす競技においてはこの諺はとてもよく当てはまります.
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
藤井 領一
卓球コーチをされている方は生徒さんを指導される時、基本打法(ドライブ等)の回転がかからない(かかりが弱い)のを悩まれることが多々あると推察致します。
ドライブの回転がかからない(かかりが弱い)とボールの軌道の曲がり(弧線)が緩くなり、コントロールが安定しないし、ボールに威力がなく相手がやりやすくなるのは理解できます。
特に裏ソフトは(強い)回転をかけやすいのが特徴のラバーなので、裏ソフトの場合はドライブの回転がかからない(かかりが弱い)とラバーの特徴を活かせておらず、一体何のために裏ソフトを使っているのかわからないと言えるかもしれません。
しかしながら、卓球は強い回転をかけることがすべてではないので、逆に回転がかからない(かかりが弱い)ことを活かす若しくは回転以外で勝負するという発想はないのでしょうか?
例えば、表ソフトでスピード重視の卓球を目指すとか、粒高の変化(回転の反転機能)で勝負するとか、ドライブが苦手でもカット、変化系、ライジングの素質がある生徒さんであればそれらの戦型に転向する等の可能性が考えられます。
表ソフト/粒高ラバーやカット/変化系の戦型であればドライブはそれほど使わなくてもできるので、ドライブの回転がかからないのは不利になるどころか有利(無回転のドライブは慣れないと相手は取りにくく、落としやすい)に働くこともあります。
誰しも向き/不向き(得意/不得意)があり、得意を伸ばすか、不得意を得意になるまで練習するか、逆に不得意を強みとして活かすか等、いくつかの選択肢を考えた方がよいと思います。
生徒さんがドライブの習得を望まれているならばその御要望に応えるしかありませんが、卓球は多様性に富むスポーツなのでドライブが必須(最強)とは言えないと思います。
私自身ドライブは重力(垂直下方向)に逆らってラケットをかぶせてボールの上面を擦りながら前上方へ押さざる得ない打法(表/粒高ラバーではすべりやすく回転がかけにくい)のためやりずらく、ドライブ(上回転系)は長所と短所があると考えています。
上記は私見ですが、皆様の御参考になれば幸いです。
藤井 領一
動作を説明する同じ言葉でも指導者が頭で思い描く感覚と生徒さんが受け取る感覚が異なることは多々あり、動作を言葉で人に説明するのは本当に難しいと思います。(全く同感です)
しかしながら、ご指摘の指導者と生徒さんで頭で思い描く感覚が異なる例は逆ではないしょうか?
どんなスポーツでも明らかに力が入り過ぎの初心者が指導者に「もっとリラックスしなさい」と言われても、すぐにはリラックスしてできないのではないでしょうか?
コーチに言われてすぐにリラックスしてできる生徒さんは類い稀な素質があると思いますし、全身リラックスしてうまくできる生徒さんは、もしかするとすでに達人の領域なのかもしれません。
人間には強い動作をしたり、強く攻められた時に無意識に力を入れてしまう(筋力に頼る)本能があり、ボールを打つ時やレシーブする時に体の力を抜くというのは初心者には難しいこと(本能との戦い)なんです。
スポーツに限らず、武道、剣道、曲芸等(のみならず仕事、休息を含め、ほぼ全ての物事)で初心者は指導者から「力を抜きなさい」とよく言われます(もしかすると、これがあらゆる物事の上達の極意かもしれません)が、一回言われただけで完璧にできる人はほとんどいないと思います。
指導者の「力を抜く」感覚は一言では初心者に伝わりません。(習得には一定期間の練習が必要)
生徒さんのドライブの回転がかからないのは本当にリラックスし過ぎが原因なのでしょうか?
本当にそのようにお考えであれば、生徒さんに「体に力が入ってないから回転がかかっていないみたいなので、一度試しに全身に力を入れて打ってみて」とアドバイスされていかがでしょうか?
もしそれで生徒さんが回転がかかったドライブを打てるようになれば、全身に力が入ってなかったことが回転がかからなかった原因だったのでしょう。問題解決でめでたしめでたしです。
しかしながら、全身に力を入れても回転がかからない(さらに悪くなった)場合は、ドライブの回転がかからない原因が他にあると考えるべきだと思います。原因としては例えば、打球時にボールをラバーにひっかけてうまく擦れていない、打つフォームまたはスイングの軌道が悪い/速度不足、回転がかかりにくいラバーを使っている(またはラバーが劣化している)、等が考えられます。
もしかすると、逆に打球時に全身に力が入り過ぎていたから回転がかからなかった(初心者にありがちな飛ばし過ぎのパターン)だったのかもしれません。この場合は、生徒さんに逆のアドバイスをしたことになりますが、最終的に問題が解決すればめでたしめでたしです。実際に色々やってみるとわかる(逆に実際にやってみないとわからない)ことが多いので、うまくいかない時は原因を考えてやり方を変えて色々やってみることが大切だと思います。(これは卓球に限りませんが)
上記以外は、全く藤井コーチのご指摘の通りだと思います。
レベルが違い過ぎると相手の事情はわからないと考え、生徒さんの立場からコメントさせていただきました。
私事で恐縮ですが、50歳を過ぎて卓球を始めた私でも、藤井コーチや大村コーチのご指導で最近はようやくある程度形になってきました。卓球は自分の可能性とコーチを信じて日々練習に精進すれば必ず上達するスポーツだと思います。卓球は極めれば「奥義」のある「道」なのかもしれません。
頑張ってください。
藤井 領一