基本のき
こんにちは。
卓球三昧の藤井です。
今日は第一回三昧マッチでした。お越しいただきました皆々様ありがとうございました。1日試合を観て感じたことは、体幹の大切さです。ここに明らかに上級者と中級者の壁があると思いました。
よく軸をつくりなさいと言いますが、卓球における軸とは腹筋・背筋ともに力が入っている状態を指します。体幹に力が入っていると自然と手の力は抜けスイングスピードが速くなりドライブの回転が増します。
下記ドライブを打つにあたり必要な条件です。
1、両足を床にしっかりと付ける。(つま先体重にならないように、むしろかかと体重、少々ガニ股)
2、腹筋背筋に力を入れる。
3、肘を折りたたむ動作ではなく、肩からのスイングでラケットを振る。
4、打球時に足が一歩も動かないように踏ん張る。
上記のステップはあくまでもドライブの感覚を掴むためのものであり、実際の試合ではもう少し異なります。しかしながら、この1〜4のステップが出来ないと、次のステップにも進めません。
どうしても、ドライブを打つ時に突っ込んで打ってしまう方、腕が力んでしまいスイングスピードが上がらない方、つま先体重になり下半身がグラグラしてしまう方は、試してみてください。
今日の試合で基本を押さえたドライブを打てている方は約20人程でした。逆を言うと「基本のき」ができれば試合で勝つのは簡単なのかもしれません。自分の中の基本を再考してみませんか?
”卓球は理論で上手くなれる” 自分のコーチングの信条です。一歩上を目指して頑張りましょう^^
藤井
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コメント一覧-
藤井 領一 より:
2017年6月17日 4:15 PM
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Joyce より:
2017年5月31日 1:57 AM
-
藤井 領一 より:
2017年5月18日 1:16 PM
-
藤井 領一 より:
2017年5月7日 11:36 AM
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藤井 領一 より:
2017年4月19日 11:30 AM
プラボール移行後、やや球威が落ちたため以前のようにドライブやスマッシュで簡単に打ち抜けなくなり、ラリーが(長く)続くようになりました。
そのため一発強打を狙う卓球では先にミスしたり、相手の返球を打てなかったりして勝ちにくくなりました。
※以前よりボールが滑りやすく球威と回転が落ちるため強打すること自体が難しくなりました。
強打しても球速が落ちるため、相手に返されたりカウンターされたりしやすい。
→それを逆手にとり、相手に(決められない様に)先に打たせる戦術も見られる様になりました。
つまり、現代卓球では「(ミスせずに)続けて打ち返す」技術が重要になっています。
■(ミスせずに)続けて打ち返すための留意点
1.強打時も次の相手の返球を続けて打ち返せる範囲内の力加減で打球する。(ボールの力を利用する)
2.打球時/後に体のバランスを崩さない。(打球後速やかに次のボールの打球準備を整えて待つ。)
3.力まずコンパクトにスイングする。(大振りしない)
4.ラケットが打球後自然にニュートラルポジションへ戻る(円の)スイング軌道を身に付けておく。
5.(相手が返せないようなボールを打った時も)常に相手の返球を打ち返す準備をして返球を待つ。
〜まとめ〜
前陣同士のラリーの場合、1秒間に2往復以上台の上をボールが行き交うため、短い時間間隔で続けてボールを打てる技術と体力が必要です。
無理して打つと体勢が崩れたりミスしやすくなるので、1球1球余裕を持って打球する事が大切です。
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
Bob, this is a great excerpt!However, I’d like to point out the the excerpt (and the book to which you link) is actually written by B.B. Warfield–not A.T. Roreotson.Nbnetheless, this is a great read!
ボールは常に地球の重力(重直加速度g=9.8m/s2)の影響を受けます。ボールは回転に関係なく常に地球から一定の力(重力)で引っ張られているので、少しずつ下へ曲がろうとする傾向があります。
卓球の試合は通常体育館などの広い空間で行われることが多いので、レイノルズ数(慣性力と粘性力との比 )は小さい(影響が少ない)と考えてよいと思います。
飛行中のボールはボールの回転と空気抵抗により空気力(揚力等)を受けます。
一般的に上回転のボールは下向きの、下回転のボールには上向きのマグナス力(回転した球などが一様流から受ける垂直方向の力)が働くことが知られています。
ではなぜカットマンが打つ下回転のボールが落ちる軌道で相手コートに入るのでしょう。
もちろん地球の重力の影響(垂直下向き)はありますが、無回転(ナックル)よりもカットの下回転のボールの方がより落ちるのを説明するにはそのメカニズムを知る必要があります。
テレビで宇宙船の中で飛行士が紙飛行機を飛ばす実験を見られたことのある方もいると思います。
この場合、紙飛行機は最初まっすぐに飛び、空気抵抗による(宇宙船内は無重力ですが空気はあります。無いと死にます)揚力で徐々に上向きに軌道を変え、縦に円を描く様に宙返りを繰り返します。
つまり下回転に回転する球は、最初上向きのマグナス力(揚力)を受けますが、揚力により上向きの力を受け続けると、ぐるっと一回転して下向きの力を受けるようになります。
上向きから下向きの力を受ける途中(宙返りの頂点)で進行方向と真逆の力を受けるので、カットのボールは相手コート上で急減速するのです。
卓球のカットのボールも回転は徐々に弱くなりますが、この上向けの宙返りを繰り返しているため、切れたカットの場合、一度空中で台から僅かにオーバーして戻ってエッジに入ったり、バウンド前後で打ちにくい微妙な変化をすることがあります。
下回転は徐々に弱くなり重力に強く影響される様になるため普通はボールが落ちる様に見えるのです。
40mmのプラスティックボールになって感じるようになったことは、切れたカットの場合ボールがネットの近くで僅かに浮き上がり、相手コートに入って負のマグナス効果で沈む軌道となることです。
これは単に下向きに落ちて行く上回転のボールよりも理想的な軌道と言えますが、切れたやや速いカットをコントロールよく打たなければならないことが難点です。(回転と速度の調節が難しい)
私のレベルでは硬式卓球では1年に数回あるかどうかという頻度でしか打てないのが残念です。
(ラージボールは空気抵抗が大きいので、このようなカットをかなり頻繁に打つことができます。)
上記は私見です。皆様の御参考になれば幸いです。
藤井 領一
上回転系のドライブ打法、トップ選手の多くはドライブ主戦型であり、卓球の基本打法と言っても過言ではないと思います。しかしながら、最近ドライブ主戦型のトップ選手が格下の選手に(時にはストレートで)負ける試合が散見されます。ドライブ型が研究され、スマッシュやカット等のドライブ対策が進んだことも理由に挙げられますが、もともと上回転のボールに長所と短所があり、相手にその短所を狙われたり、逆に長所を利用されると苦しい展開になると見受けられます。
それでは、どのような回転(または無回転)のボールを打つのが最善なのでしょうか?
以下に典型的なボールの回転の長所と短所を纏めてみました。
1.上回転
(長所)
(1)回転により上から下へ落ちるボールの軌道となるため入れやすい。(コントロールが安定する)
(2)ドライブ打法を使うことにより、回転とスピードをミックスしたボールを打ちやすい。
(3)ボールの回転の影響で相手の返球がオーバーミスしやすい。
(4)前進方向の回転となるため、ボールが台にバウンド後相手に勢いよく向かっていくボールになる。
(短所)
(1)相手にボールの軌道を読まれやすい。
(2)上回転がかかる分、ボールが進むにつれてスピードがやや減速する。
(3)相手にボールのスピードと回転を利用されて返球されると逆にマイナスに働く。
2.下回転
(長所)
(1)回転により相手コートで落ちるボールの軌道となるため入れやすい。(コントロールが安定する)
(2)カット打法を使うことにより、守備が安定し、強い下回転系のボールを打てる。
(3)ボールの回転の影響で相手の返球がネットミスしやすい。
(4)戻り方向の回転となるため、ボールが台にバウンド後、急失速(変化)するボールになる。
(短所)
(1)相手にボールの軌道を読まれやすい。
(2)下回転がかかるため、ボールが進むにつれてスピードが急減速する。(相手に打たれやすい)
(3)相手にボールのスピードと回転を利用されて返球されると逆にマイナスに働く。
3.横回転
(長所)
(1)回転により横へ曲がるボールの軌道となるため入れやすい。(コントロールが安定する)
(2)チキータ/ミュータ打法を使うことにより、回転とスピードをミックスしたボールを打ちやすい。
(3)ボールの回転の影響で相手の返球がサイドラインを割り(ミスし)やすい。
(4)横方向の回転となるため、ボールが台にバウンド後横に曲がり、打ちにくい。
(短所)
(1)ボールの軌道が横に曲がるため、相手にボールの回転を読まれやすい。
(2)横回転がかかる分、ボールが進むにつれてスピードがやや減速する。
(3)相手にボールのスピードと回転を利用されて返球されると逆にマイナスに働く。
4.無回転(ナックル)
(長所)
(1)スマッシュ/プッシュ打法を使うことにより、速いボールを打ちやすい。(相手が返球しにくい)
(2)ボールが無回転(ナックル)のため、相手の返球がややネットミスしやすい。
(3)無回転(ナックル)のため、台にバウンド後のボールの減速が一番少ない。(空気抵抗のみ)
(4)無回転(ナックル)のため、相手にボールの回転を利用されない。
(短所)
(1)ボールが無回転のため軌道が直線的になり、入れにくい。(コントロールが安定しない。)
(2)相手にボールの軌道を読まれやすい。
(3)相手にボールのスピードを利用されて返球されると逆にマイナスに働く。
※上記以外に横上/横下回転もありますが、おおよそ上/下回転と横回転の長所/短所がミックスされると考えてよいと思います。
〜まとめ〜
ボールの回転の主な長所と短所はおおよそ上記の通りと考えられ、どの回転が最善というのはないと思います。ただしそれぞれ長所と短所があるので、状況に応じて適切に使い分ける必要があります。
結論としては、多様な打法を駆使して色々な球種・緩急・コースを混ぜて変化を付けて、相手を惑わせる(乱す)ことが大切です。
現在はドライブ主戦型、カット主戦型、スマッシュ主戦型と選手の戦型が比較的明確に分れていますが、将来は各主戦型の長所をミックスした変化系(回転で変化を付けながら、カットで守ってスマッシュ/ドライブで攻める)や異種(ラケットのF/B面のラバーの種類が異なる)戦型が多くなると予想しています。
将来、卓球も新しい技術やスタイルが登場し変わっていくと予想されますが、理論を理解し多様な技術・戦術を身につけることが勝ち抜く秘訣と考えます。
上記は私見ですが、皆様の上達のヒントになれば幸いです。
藤井 領一
藤井コーチのおしゃっている事(卓球は基本/理論が大事)は、全くご指摘の通りだと思います。
実際に試合で強い人に当たると(カットや粒/表ソフトの選手を除き)ほぼ例外なくドライブを打たれます。相手のドライブに対しては「ドライブ待ち」でカウンターを狙う戦術が有効ですが、具体的な対応方法を下記に記載致します。
1.スマッシュ系
相手のドライブのボールの勢いを利用し、力まずにスマッシュで打ち返します。ラケットを少し
高めに構え、ラケットを水平に円を描くように振り、ボールのバウンド後の頂点前で打球します。
打球時はボールを外側から内側へ横にしばく様に擦り(シュート回転系のカット)ながら、
相手コートに入るようラケット面の角度を合わせてスマッシュします。
楕円軌道のスイングの先端直前で打球しますが、打球時のタイミングとラケットの向きでコース
(クロス/ストレート)を打ち分けます。高く浮いたボールは少し上か下へ同様に打ち降ろします。
これはリバースカットスマッシュという技術(カットとスマッシュの融合技術)になりますが、 先日のアジア選手権で平野美宇選手が中国選手のドライブをフォアハンドのスマッシュで
左右に打ち分けてカウンターしている動画がyoutubeにアップされているのでご参照下さい。
2.下回転系
次はドライブを下回転系のカットで返す方法です。ドライブのボールのスピードと回転をそのまま
利用するため、できるだけ前陣で軽く切る(若しくはナックル)カットで返します。前陣から
カットの速いボールを相手のバック側に集めれば、相手は回り込んでドライブするのが難しく、
相手が仕方なくツッツキで返してきたところを強打(スマッシュ/ドライブ)で攻撃します。
強打できない場合は、ツッツキで返すと甘くなるので、左右のコーナーに軽く打ち込み、相手の
体勢を崩します。外さないようにボールに少し横回転をかけ、無理にフォアに回り込まず、
両ハンド攻撃を意識して下さい。(ボジショニング的にスキを作らずに連打で攻撃するため)
3.横回転系
3つ目はドライブを横回転系のボールで打ち返す方法です。フォアハンドの場合は、カーブ/
シュートドライブ、バックハンドの場合はチキータ/ミュータを使って両ハンドで対処します。
(横回転系のカットを混ぜてもよい)同じフォームから横上/横下回転のボールを混ぜて打ち、相手 を左右に振れば、相手はボールの回転が読みづらく、体勢が崩れるので返球ミスが多くなります。
■補足
・自分から先に何かやる(攻める)のではなく、相手に先にやらせる「待ち」の姿勢が大切です。
(相手に先に打たせてボールに勢いをつけさせ、その勢いを利用してカウンターを狙います。)
相手に合わせる気持ちで、相手のボールのスピードと回転を利用して力まず、迷わずプレーすれば
ミスも減り、自分が打つボールに勢いが出るはずです。
攻撃よりも自陣にスキを作らない守備と反撃(カウンター)の両面の意識が大切です。
できるだけ前(台の近く)でライジングで打球すると、相手のボールの勢いを最大限に利用でき、
相手に対応する時間的余裕を与えない効果が期待できます。
・相手に強打された場合は打たれたボールのコースをよく見て、落ち着いて冷静にレシーブします。
・試合で勝つためには安定性(ミスしない事)が大切なので、強く打って一本で決めようと思わない
方が良い結果につながることが多いです。できるだけ早い打点で打球しボールを左右のコーナー
付近に散らし相手の体勢を崩し(十分な体勢で打たせない)で、自分は体勢を崩さずに相手が返せ なくなるまで前から連打で攻撃し続けます。
・上記3つの対応方法を「混ぜて変化を付け」れば、相手はさらに対応が難しくなります。
同じことを繰り返すと相手に慣れられ(パターンを読まれ)、相手から反撃されやすくなります。
上記は私見ですので、間違っていたら申し訳ありません。異なる見解も多々あるかと思いますが、
異なる考え/アイデアをすり合わせ、検証することでイノベーションが生まれるのだと思います。
卓球三昧のお客様とコーチの皆さんは卓球が大好きで、素質に恵まれた方々ばかりだと思うので、
積極的に新しい技術にチャレンジして「一歩先」を行く(先進的な)卓球を目指されることを期待してやみません。
最後に平野美宇選手へ。アジア卓球選手権女子シングルス優勝、本当におめでとうございます。今後の更なるご活躍をお祈り致します。
藤井 領一